ホーム > 蚕糸帖 > 2022-12-29


2022年の振り返り

2022-12-29

 今年も残すところ2日間となりました。

みなさまにお引き立ていただき、今年も何とか越すことができそうです。
誠にありがとうございます。来年の活動開始は、2023年 1月5日㈭ からです。よろしくお願いいたします。

上記写真は、現在の桑畑です。12月10日過ぎには桑が落葉しました。
この群馬県のように冬になると山の木々が落葉して「冬枯れ」している風景が私は好きです。それは、私の育った地域は常緑樹が多い山並みばかりだったからかもしれません。

 

さて、今年の振り返りですが、2022年は昨年に比べて人々が活動的に外に出ようという雰囲気だったと思います。

私が講師をしている ton-cara でもワークショップへ参加くださる方が多くありました。数年ぶりにお会いするお顔もあり、とても嬉しかったです。
私自身も仕事でウズベキスタンへ行きました。海外へ行ったのは、2019年2月以来でした。
コロナ禍だからこそ始まった新たな仕事としては、大井川葛布さん主催の Zoom 講座に講師のお話をいただいたことです。9月のプレ講座、そして有料の第1回蚕糸講座を11月に無事終えることができ、安堵しています。現在は1月17日㈫ の第2回蚕糸講座「養蚕・前編」の準備中です。

養蚕は、桑畑の整備や飼育技術について毎年課題があります。その中で、今年は上蔟室で気になっていた部分を大工さんに作り直していただきました。晩秋蚕に間に合わせていただいたので、この時の上蔟は良好でした。
座繰り・製糸技術については天蚕です。2020年から数件、天蚕糸の繰糸依頼があり取り組みました。
天蚕は野生の蚕の繭で緑色をしています。家蚕の繭とは性質が違うので、糸を作る時に気をつけるポイントが違います。特に難しく感じたのは、天蚕専用の繰糸機を使っての抱合です。この部分については、今後も修練あるのみです。来年も健康に気をつけて活動しようと思います。
それでは、みなさま佳い新年をお迎えくださいませ。
                                 2022年12月29日    蚕絲館 東宣江